反実仮想とは、「もし–ならば、—だろう」と想定していくことです。
まず、反実仮想を実践するならば、歴史を学ぶことではないでしょうか?
明治維新の立役者、長州藩、現在の山口県出身の高杉晋作の逸話にそれは見ることができます。
ある日、幼少の頃、晋作が正月に凧揚げをしていた。その凧を一人の武士が誤って踏んで壊してしまった。
その武士は誤りもせずにそのまま帰ろうとしたが、晋作は呼び止めて謝罪を求めた。
しかし、その武士はそれに答えず立ち去ろうとした。武士は高杉家と同格の家柄です。
晋作は激怒し、泥を掴んで拳を振り上げました。
武士は藩主から拝領した羽織を着用していたので、汚されては困ると謝ったが、それでも晋作は許さず土下座を要求。
武士は仕方なく土下座をしたという逸話があります。
幼少の頃から勘気が強い晋作もなかなかの大人物ですね。
ところが、晋作も、その喧嘩を売られた年長のサムライも、
もし、、、ならば、、
の考えで、その場を収めているこのエピソードは反実仮想の考えを一番考えさせられる一面だと思います。
「高杉晋作の反実仮想」
もし泥、を投げつけて迷惑を、かければ高杉家はお取り潰しだけど、この人はここまでやれば、子供相手に大人気ないと評価をされるので、そこまではやらないだろう。
「無礼なサムライさんの反実仮想」
ここで土下座すれば、
藩主からの恩賜(おんし=高貴のかたからありがたく賜るの意味)
の服も汚れないし、子供相手に喧嘩なんてとバカにされないだろう。
(単に高杉晋作が、なかなか喧嘩っ早い人と片づけられたらそれまでの話ですが。)
特に必要とされる政治家のセンセイ方には、なかなか、反実仮想の考えが浸透していないような気がします。
(派閥解散しても、落選、公民権停止、逮捕などなど、これから最悪の反実仮想をすれば、壮大なる罰ゲームが待ってますよね。。)
もし、家族が、職場が、もしくは国家が、、と考える習慣があれば「問題解決能力」が
つくとおもいます。
(私は、問題解決能力は講義を受けるだけでは、絶対に、身につかないと考えてます。)
本年は頭を研ぎ澄まして、プラスのこともマイナスのことも
「反実仮想」の能力を高めようと思います。
本年もどうぞ、医療法人 ひまわりをよろしくお願いいたします。
理事長 浦 浩之
以下は上記のことを考えながら、初詣した東京神田にある
神田明神の写真です。
(三ヶ日過ぎたのに人の多いこと。)